塾に行かなくてもできること

勉強法
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以前にこんな声を目にしたことがあります。

結婚当初から贅沢はしないようにしてきたが、それでもお金がない

子どもたちにあげられる財産はないけど、せめて学歴だけはつけさせてあげたい………

これを仰っている人の歯がゆさは想像できます。

でも、同時に「塾に行かせてあげるのが親の務め」であるかのような感覚には違和感を感じます。ぼくからすると、それは思考停止にも思えてしまいます。

塾に行かせてあげることが全てじゃありません。塾に行かせられなくてもできることはあります。

塾に行ったからといって成績が上がるわけじゃない

多くの人には、塾に行ったら成績が上がるという考えがあると思います。塾に行かせてあげられないとき、その考えがお子さんに対する申し訳無さにつながっているのでしょう。

しかし、その考えは思い込みです。幻想といってもいい。

塾に行ったからといって、成績が上がるわけじゃありません。これは本当のことです。親御さんたちの気持ちを楽にするために言っているんじゃありません。

いきなりこう言われても、「成績のいい子は塾に行っているけど………」とか「塾は勉強を教える専門の場所だから、塾に行ったら成績が伸びそう………」と戸惑うかもしれません。ですから、塾に行ったからといって成績が上がるわけじゃない理由について書いていきます。


勉強は基本的には自力でするもの

塾に行ったら人が全員成績が上がるわけではないのには、ちゃんとした理由があります。それは、勉強は基本的には自分でするものだということです。

京大に行くような頭がいい人だからそう思うんでしょ―――そう思うかもしれません。

でも、そうじゃありません。順序が逆です。勉強は基本的に自分でするものだということが分かったからこそ京大に行けたのです。頭がいいから京大に行けたのではないと思います。


勉強は自分でやるのが7割

そう言われてもやはり、「勉強って教えてもらうものじゃないの?」との認識は消えないかと思います。

それでも、その認識を少し変えてもらいたいです。

どう変えて欲しいのかというと、こうです。

「勉強は、教えてもらうのが3割、自分でやるのが7割」

つまり、勉強の3割は教えてもらってできる部分で、残りの7割は自分でやって初めてできるようになる部分だということです。

ここから受け取って欲しいメッセージは、教えてもらう段階は思っているほど大きなウェイトを占めていないということ大事なのは、自分1人で考え、問題を解く時間です。

記事の冒頭で「塾に行かせてあげることだけが全てではありません」「塾に行かせてあげられなくてもできることはあります」と書きましたが、それがここにつながってきます。


ぼくが勉強は自分でするものであると思う理由

ぼくがこういった考えに至った背景をお伝えしようと思います。

ぼく自身の経験

1つ目は自分自身の経験です。

ぼくは中学のころは塾に通わせてもらっていましたが、高校になると通学時間が長くなってしまい、クラブもやっていたので、塾に行く時間をとることが不可能になりました。

中学校のころに塾に通っていた経験があるから、「塾に行ってなくて大丈夫かな………?」と不安な気持ちにはなっていました。それに、高1の始めに行った塾の体験授業も不安の元になっていました。そこでは、「学校の勉強と大学受験に必要な勉強は、高校に入るとさらに乖離が大きくなる。塾なしで大学受験は厳しい」と言う話も聞いたのです。

しかし、実際にはそんなことはありませんでした。きちんと勉強すれば確実に成果が出ました。

自分が1番意識していたのは自分で勉強する時間をしっかりと取ること。学校の授業も当然大事ですが、それ以上に自習を大切にしました。

テスト前もガッツリ部活動があったので、自習時間を確保するのは難しかったですが、電車通学の時間を利用するなどして勉強していました。


バイト先で見る生徒さん

また、バイト先の個別指導塾の生徒さんを見ていても、「やっぱり勉強は自分でしないとなぁ」と思います。

塾にも勉強ができる子、できない子がいます。できる子にも色々個性はありますが、共通点が1つあります。それは、宿題をしっかりやってくることです。逆にできない子は、宿題を仕上げてこなかったり、やっていてもテキトーだったり、そもそもやってこなかったりします。

ぼくとしては時給が発生しているので、どちらのケースでも同じくらい丁寧に教えるようにしています。それでも、宿題をやってこない子には何を言っても身につかないのです。これは塾講師のバイトを2年間やってきて確信したことです。

塾講師として言ってはいけないとは思いますが、宿題をやってこない子を教えるときは、正直言って、やる気は出ません。前の週80分かけて教えても、宿題をやってこない子の頭の中にはそれが入っていないのですよね。教えたことが全部無駄です。

塾といってもこんなものです。2万円、3万円払っても、本人が自分で勉強しないと全く意味がないものなのです。塾は勉強の場所を与えてくれるだけです。塾が代わりに勉強してくれるわけじゃありません。


塾に行かせる以外に何ができるか

ここまでで、塾に行かせることが必ずしもいいこととは言えない理由を書いてきました。

ここからは、「子どもを塾に活かせられない場合、他に何をしてあげられるか、何をしてあげるといいか」について書いていこうと思います。


塾に行って成績が上がるわけじゃないと伝える

親御さんにやってほしいことの1つ目は、「塾に行っても成績が上がるわけじゃないよ」とお子さんに伝えることです。

親御さんと同じようにお子さんも「塾に行けば成績が上がるんじゃないか」という考えを持っているかと思いますが、それは正しくないと伝えてあげてください。

勉強がわかるようになるためにするべきことは、塾に行くことじゃない。自分で勉強することなんだと。

塾に行くのが成績向上の必須条件だと思ってしまうのは良くないです。そうなると言い方は良くないかもしれませんが、勉強しない言い訳になってしまうと思います。

塾に行かなくても、やり方によっては、効率よく勉強をすすめるチャンスにもなるはずです。

それに、自分で新しいことを習得するスキルも身につくチャンスでもあります。このスキルは、塾や予備校に頼り切って乗り切ってきた人には決して身につかないものです。



自分から勉強していたら褒めてあげる

それから、お子さんが自分から勉強していたら褒めてあげるのも大事だと思います。

例えその日に悪い点数のテストを持って帰ってきたとしてもです。

子どもにとって親の言葉はとても大きな意味があります。そのスケールの大きさは、恐らく親が思っているのの倍はあります。

親というのは、子どもにとっては世界で1番影響力のある人です。子どもの年齢が上がるにつれて親の影響力は弱くなっていきますが、それでも影響が大きいことには変わりません。

ですから、勉強をしていたら褒めるべきです。結果は出てるかもしれないし、出てないかもしれないけど、それに関わらず自分はあなたの頑張りを見ているよ伝えるだけで全然違ってくると思います。




どうやって勉強したらいいかを伝えてあげる

それから、どうやって勉強したらいいかを教えてあげてください。もちろん、親御さんにも勉強に自信がないというケースもあるでしょう。

そんなときは、以下の2つのポイントを伝えてあげてください。

① 簡単なことが一番大切

② 分かるまで、あるいは覚えるまで何度も何度も繰り返すことが必須

たったの2つです。他にも伝えるべきことはあるんじゃないの?と思うかもしれませんが、この2つより重要なことはありません。

簡単なことが一番大切

①の「簡単なことが一番大切」というのは、勉強ができる誰もが口を揃えて言うことです。

国語だったら、知っている言葉の数・読める漢字の数。算数だったら、九九・小数・分数・単位量あたりの計算。

そういったことが一番大切です。

今の勉強内容が分からなくなってきているときは、以前のレベルに戻って勉強することが有効です。着実に前に進むためには、それまでの道を固めないといけません。

中2で勉強が分からなくなってきたなら、中1や小学校。そのあたりの内容に思い切って戻ってみる。そんな勇気をもたせてあげるのも大切なことです。

お子さんと一緒に書店に行って、短期間でできるような問題集を選んでみてはどうでしょうか。ただ、張り切って分厚いものを買ってしまうと、段々やる気が出なくなってしまうのでNGです。

前の内容に戻ることは、心理的にも大きな意味があると思います。

自分がわかる簡単な内容に戻れば、「勉強が分かる」という感覚を感じられるからです。この感覚は重要です。

勉強が分からなくなってくると、「自分はどれだけ勉強してもダメなんじゃないか」と思ってしまいます。そうなると悪い循環に入って、余計に分からなくなっていくのです。

それが加速すれば、「頑張っていればそのうち報われるだろう」という希望を持てなくなるかも。そうなれば終わりです。

その点を考えても、簡単な内容に戻ることは意味があると思います。

分かるまで、あるいは覚えるまで何度も何度も繰り返す。

それから②の「分かるまで、あるいは覚えるまで何度も何度も繰り返す」というのも声を大にして伝えたいです。

塾で教えていて思うのですが、繰り返しの回数が全く足りていない子ばかりです。それでいて、自分はそれなりにやっていていると思っているのです。また、勉強ができる人は1回で覚えてしまっているんだとも思っている節があります。

そんなはずはありません。ぼくが高校3年間に英単語勉強にかけた時間だけで言っても、多分400時間くらいあります。1日1時間やっても、1年以上かかる時間です。要領がいい人ならもう少し効率的にやっているかもしれませんが、普通はこれくらいやる必要があると思います。

他の科目も同じです。賢い人はすぐに覚えられるなんて嘘です。中にはそういう人もいるでしょうが、それは全体の中では無視できるくらいの人数しかいません。一部の天才たちだけです。

勉強法についての本を読む

それから、勉強法についての本を参考にすることも超効果的です。ぼくの京大合格も勉強法についての本を読むことなしにはありえませんでした。

勉強というのは、これまで沢山の人が取り組んできたものです。その中には非常に上手い勉強法を実践した人もいます。そして、そうした人たちの勉強法には共通点があります。

それがいわゆる『勉強法の正解』だとぼくは思っています。

この『正解』を参考にしない手はありません。自分で勉強のやり方を考えるよりずっと効率的です。それに、すでに結果を出した人がいるので、「この勉強をしていいて、できるようになるのかな?」と不安になることも少ないはず。

具体的に本を挙げてくれと言われたら、高校生の場合、以下の本をとてもおすすめします。ぼくが高校時代にとっても参考になったと思う本です。教科書より読んでいたかもしれません。

この本は新しくなったらしくて、それが以下の本です。こちらには目を通していないのですが、今の学習環境等に合わせた内容になっているのではないかと思います。

あとがき

難しい学校の受験において、塾に行っている人が多く合格しているのは否定できない事実です。

ですが、その事実は塾に行くと勉強がわかるようになる、あるいは勉強ができるようになると示しているわけではありません。

それはこの記事で書いてきたとおりです。

大事なのは自分で口を動かし、手を動かし、頭を働かして勉強すること。そんな時間をしっかり取って、簡単な内容を徹底し、何度も繰り返すことです。

塾に行くことは、この作業をやるための1つの手段にしか過ぎません。それが分かっていないと、塾に行く時間が無駄になるだけです。

しっかりと勉強すれば、塾に行かなくても力をつけることはできます。ぼくはそう思っています。

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