センター国語9割オーバーの解き方【2019年・小説】

小説の解き方国語
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センター試験の国語で高得点を取る人はどう考えているのか気になりませんか?

この記事はそんな疑問に答えます。

この記事はセンター試験を解いているときの僕の頭の中を、できるだけそのまま伝えようというコンセプトで書いています。(僕はセンター試験の国語では大抵9割前後の点数を取っています。)

今、ネットでは「センター試験国語の勉強法」といった情報は豊富にあります。

しかし、「実際に高得点を取る人が試験中どう考えているのか」を紹介している方はあまりいません。ここではそれを伝えたいと思います。

具体的に書いていくには問題が必要なので、今回は2019年のセンター試験を使います。

このページを見る前にみなさんもぜひ2019年のセンター試験国語の小説を解いてみてください。この記事は、読む人が一度はこの問題を解いたことがあるという前提で書いたので、問題を解いてないと僕の伝えたいことが伝わらないかもしれません。

それでは僕がどう考えて解いていたかということの説明を始めましょう。今回は小説です。

(これはセンター国語9割オーバーの解き方【2019年・評論】の続編です。)

これも評論のときと同様に、できるだけ心の声をそのまま書こうと思います。ですからかなりカジュアルになりますが、ご了承ください。

1.解き始める前に

ここで考えることは評論と同じなので、評論の方を読んだ方は読み飛ばしてくださってOKです。

本文がどれくらいの長さなのか、そしてどれくらいの時間をこの大問にかけるのかを決めよう。

これは長いな~。疲れないように読もう。

本文の長さを確認したら、ゴールが見えている方が効率よく集中して読むことができるし。

えーっと、大問にかける時間の目標は20分にしよう。

目標タイムはあくまで目安やし、ほんとは25分くらいならかけてもいいけど、少し短めに設定しておいた方が速く解けるから、短めに設定しよう。

2.本文を読む

問題を先に読まないのは評論と同じです。その点については考え方は人それぞれだと思いますが、僕はセンター試験に関しては問題の先読みは意味がないと考えています。

そう考える理由は、センター試験では問いの文と選択肢が詳しくて、答えるときの誘導になっているからです。

ただ今回のように時代背景が特殊な場合は、注釈を先に読んでおくべきだったかもしれません

さて、僕は小説を読むときにはできるだけ小説の世界をイメージするようにしています。

ただ今回はイメージするのは少し難しいですね。時代が違いますからね。

読みながらこんなことを考えていました。しっかりと気持ちが小説に入りこめていると、余計なことが頭に浮かばないのですがね…

紫蘇って漢字こんなんなんだ。

「擬宝珠」とか「省線武蔵境駅」とか「ガソリン・カア」とか「サナトリウム」とか注がつく言葉が多いな~。すらすらと読めないから嫌だな~。

理想を言うと、「読んでいる」ということを忘れてはっきりと情景をイメージできるくらいになりたいのですが今回は仕方がないですね。

3.問題を解く

さぁ問題です。

問1

これは語句問題なのでいいでしょう。みなさんは18年間日本語使ってきたはずなので、問題なく解けると思います。

問2『傍線部A「自分だけ好いところを占領するのは気が引けたので、そこの一部を割いて、トマトを植えさせた。」とあるが、この場面からわかる、妹に対する「私」の気持ちや向き合い方はどのようなものであるか。』

小説でも一応本文に戻って傍線部を探します。

傍線部前後をさらっと読んで、どんな場面だったかを確認するためです。確認できたら選択肢に目を移します。

①は『…これからは一緒にたくさんの野菜を育てる…』の箇所がおかしい。野菜を育てていたのは確か妹だけのはず。×やな。

②は『…妹に接し、気後れしていたが、…』の箇所がおかしい。気後れはしてないやろ。×やな。

③は特に変なところはなさそう。とりあえずは△で。

④は最初から変。『自分が庭を独り占めしていることを妹から指摘されたような気持になり、…』のところがおかしい。そんな描写はなかった。これは×。

⑤は『…妹の姿に将来の希望を見出したような思いになり、前向きになっている妹の気持ちを傷つけないように…』の箇所がおかしい。本文の内容からの飛躍が激しすぎる。×やな。

ということは③が答えか。

問3『傍線部B「それは、なんだかよろこばしい図であった。」とあるが、そう感じたのはなぜか。』

どんな場面やったっけ?

傍線部Bを確認します。

何となく「私」がよろこばしいと思ったのは分かるけど、なぜかって言われるとな~。

これ以上考えても仕方がないので、選択肢を見ます。

①は『…爽快なものだったから。』っていう最後の箇所が変やな。なんか引っかかるから△にしよう。

②は『月見草を傷つけまいと少ししか月見草を取らなかった自分とは…』とのころがおかしい。そんな風に思っていた描写はなかったはず。×やな。

③は『…その行動の大胆さは自分を鼓舞するような痛快なもの…』のかしょが変。O君の行動は別に大胆ではないし、痛快でもない。×やな。

④は『…O君の姿は、以下にも月見草に興味がない人の行為のようなほほえましいもの…』がなんか変。どこが変かはうまく言えないけど、何かちょっとズレてる。△やな。

⑤を見てみよう。これは特に変なところがないな。

このなかで一番違和感がないのは⑤やな。

問4『傍線部C「突然私は病院にいる妻のことを思い出した」とあるが、この前後の「私」の心情はどのようなものか。』

ここでも同じように傍線部を本文の中で探して、どんな場面だったかを確認します。

サラッと確認すると、選択肢に目を移します。

①は『…忘れようと努めていた妻の不在がふと思い出されて絶望的な思いになった…』の箇所は確実におかしい。 ×やな。

妻を忘れようとしていたなんてほのめかすことさえ書かれてないですよね。

②は特におかしいところはない。

③はいくつも引っかかる表現があるけど、『…妻もまた健やかに生活しているかのような錯覚…しかし、あまり思わしくない妻の病状を…』が特に疑わしい。
③は×やな。

妻が健やかに生活にしているかのように感じたとは書かれてないですよね。それに、妻の病状が思わしくないというのは本当かもしれないけど、本文には書かれてないはずです。

④は『…朝から月見草をめぐる自分の心の空虚さにこだわり、妻の病を忘れていたことに罪悪感を覚え、…』のところがおかしい。さすがにこれは深読みが過ぎる。これも×。

⑤はまず『サナトリウムの建物が骸骨に見えたことで、療養中の妻のことをにわかに意識するようになった。』が引っかかる。その因果関係は成り立ってる?

あと『その感情が是政駅で感じた寒さや疲労と結びついて』っていうのも飛躍が大きすぎる。それは偏った読み方やな。⑤は×。

問5『傍線部D「それはまるで花の天国のようであった。」とあるが、ここに至るまでの月見草に関わる「私」の心の動きどのようなものか。』

まず傍線部を本文中から探します。

ただこの問題については問題文に「ここに至るまでの」とあるので傍線部の前後を確認するだけでは不十分なので、その点に注意が必要です。

選択肢を見ます。

①は特におかしなところはない。『是政の駅で…』とか『さらに武蔵境へ向かう車中で見た…』とかいう部分が、本当にその場所の話かどうかは覚えてないけど、センターはそういうタイプのひっかけはしないだろう。

これがしっくりくるからこれが答えで決定なんだけど、一応他の選択肢もかくにんするか。

ここで少しふれたように、センター試験のひっかけの傾向のようなものがあるので、それをつかむのは役に立つかもしれません。

簡単に言うと、正攻法のひっかけが多いと言えると思います問いの本質ではないところでひっかけることはあまりない気がします

②は本文の内容と照らし合わせると、言い過ぎに感じられる部分が多い。

それに『…庭の月見草が復活するという確信を得た。』という箇所がおかしい。すでに是政に出かける前から、庭に月見草が復活している。これは×。

③は『…現実の寂しさを忘れることができた。…』の箇所と『…妻の病も回復に向かっていくだろうという希望を持った』の箇所に違和感がある。本文の描写からの飛躍が大きい。これも×。

④は全体的におかしい。飛躍が大きすぎて、本当にこれが答えだと思ったなら想像力がたくましすぎる。これも×。

⑤も『…月見草の幻想的な風景は、自分と妻の明るい幸福を予感させてくれた。』がおかしい。月見草の原を通るとき、自分と妻のことについての描写はない。というわけで×。

結局やはり①が答えになりました。

問6『この文章の表現に関する説明として適当なものを次の①~⑥のうちから二つ選べ。』

最初に言っておきますが、僕はこの問題で間違えました。④と⑥が答えなのですが、②と⑥を解答にしてしまいました。

間違っておいて言い訳のようになるのですが、この問題は難しいと思います。

では見ていきましょう。

これも文章全体に関する問題なので、まず選択肢を見ます。

①は『…菜園を始める際の会話部分をテンポよく描き、妹の快活な性格を表している。』が引っかかるな~。

妹が快活な正確だという描写は特になかったからな~。これは△にしておこう。これはたぶん答えじゃないな。

②は『…などの体言止めの繰り返しによって、O君と一緒に是政に行く旅が、「私」にとって印象深い記憶であったことを強調している。』が引っかかる。

なんかよく分からないから△にしておこう。

③は『…それぞれの場面の緊迫感を高めている。』というのがおかしいな。ここでふれられている部分は緊迫感のある場面ではない。これは×やな。

④は最後の『…という嗅覚体験を際立たせる表現となっている。』というのが何か引っかかる。ここを読んでいて、特別匂いを意識させられはしなかった。△かなぁ。

⑤は『…、「私」の状況が次第に悪化していく過程を強調する表現になっている。』とあるが、この場面で「私」の状況は悪い方に進んだりはしていない。これは×。

⑥は特に問題はなさそう。これは〇かな。

ここで②④が△で、⑥が〇となっています。

まぁ②で言うように、O君と一緒に是政に行く旅が、「私」にとって印象深い記憶であったというのはしっくりこないけど、④でふれている箇所で嗅覚体験が強調されたようには思えないので②を答えにしよう。

結果

結果は問6で不正解というものでした。他はあっていましたが。

後から振り返ってもこの問題はきついかな~と思います。

どうやら②がダメな理由は「体言止めの効果はリズムが整ったり、テンポが良くなったりする。」ことらしいです。そんなところが適当・不適当の分かれ目なら間違っても仕方ないかなぁと思います。

完全に負け惜しみになりますが、この問題はいい問題だとは思えないですね。

最後に古典について

古典は読解力はそれほど求められません。

古文では単語・助動詞・敬語の三本柱をしっかりと身につけましょう。

漢文は返り点の読み方と重要な句形をマスターしましょう。

上の二つができればセンターの古典は満点を取ることが可能です。

最後に

余談になりますが、本文中に注釈付きで出てきた「ガソリン・カア」について少し思ったことがありました。

これはガソリンを燃料とする鉄道車両のようですが、みなさんは「カア」の部分に違和感はありませんか?

おそらくですが、これは “car” から来ているのでしょう。そうだとすると、現代では「カー」と表記するのが一般的ですよね。

時代を経て表記が変わったのはなぜだろう、と考えたりするのも面白いかもしれないと思いました。

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