センター国語9割オーバーの解き方【2019年・評論】

評論文の解き方国語
スポンサーリンク

センター試験の国語で高得点を取る人はどう考えているのか気になりませんか?

この記事はそんな疑問に答えます。

この記事はセンター試験を解いているときの僕の頭の中を、できるだけそのまま伝えようというコンセプトで書いています。

今、ネットでは「センター試験国語の勉強法」といった情報は豊富にあります。

しかし、「実際に高得点を取る人が試験中どう考えているのか」を紹介している方はあまりいません。ここではそれを伝えたいと思います。

具体的に書いていくには問題が必要なので、今回は2019年のセンター試験を使います。

このページを見る前にみなさんもぜひ2019年のセンター試験国語の評論を解いてみてください。この記事は、読む人が一度はこの問題を解いたことがあるという前提で書いたので、問題を解いてないと僕の伝えたいことが伝わらないかもしれません。

それでは僕がどう考えて解いていたかということの説明を始めましょう。今回は評論です。

(小説を解いたのはこちら→ センター国語9割オーバーの解き方【2019年・小説】

心の声をできるだけそのまま書くので、かなりラフになりますがご了承ください。

センター試験の解き方だけでなく、国語の勉強法を知りたい方はこちら→ 京大生の現代文の勉強法

  1. 1.解き始める前に
  2. 2.本文を読む
  3. 3.問題を解く
    1. 問1:漢字
    2. 問2『傍線部A「翻訳家とはその意味では楽天家なのだ」とあるがどういうことか。最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』
    3. 問3『傍線部B「翻訳というよりは、これはむしろ翻訳を回避する技術なのかもしれない。」とあるが、筆者がそのように考える理由として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』
    4. 問4『傍線部C「正しいか、正しくないか、ということは、厳密に言えば、そもそも正確な翻訳とは何かという言語哲学の問題に行き着く」とあるが、ここから翻訳について筆者のどのような考え方がうかがえるか。その説明として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』
    5. 問5『次に示すのは、本文を読んだ後に、五人の生徒が翻訳の仕事について話し合っている場面である。本文の趣旨と異なる発言を、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』
    6. 問6(ⅰ)『この文章に関する説明として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。』
    7. 問6(ⅱ)『この文章は、空白行によって四つの部分に分けられている。構成に関する説明として最も適当なものを、つぎの①~④のうちから一つ選べ。』
  4. 結果
  5. 最後に古典について

1.解き始める前に

本文がどれくらいの長さなのか、そしてどれくらいの時間をこの大問にかけるのかを決めよう。

本文の長さを確認したら、ゴールが見えている方が効率よく集中して読むことができるし。

これは持久走で考えてみると分かりやすいと思います。

みなさんもどれだけの距離を走るのかを知らされずに走るのは嫌ですよね。ペース配分を間違えるのは確実ですから。遅い方か速い方かのどちらに間違えるかは分かりませんが、どちらにしても自分のベストを出せません。

えーっと、大問にかける時間の目標は20分にしよう。

目標タイムはあくまで目安やし、ほんとは25分くらいならかけてもいいけど、少し短めに設定しておいた方が速く解けるから、短めに設定しよう。

もちろん問題が難しくて20分で最後までたどり着かない場合は、時間を延長して最後まで解きます。ただ25分は超えないように気を付けます。もし迷う問題があっても、25分で大問を解き終えるために適当に解答して次の問題に進みます。

2.本文を読む

センター試験の国語では、僕は問題を先に読んだりはしません。京大の国語ではそうしますが、センターでは先に問題を見る必要はないのでしません。

読むときに心がけているのは、筆者の言っていることを理解しようと努力することです。批判的な視点は一旦横に置いておきます。

大事な友達や尊敬する人の話を聞くように筆者の話を理解しようとするといいかもしれません

このときに本分を100%理解しようとするのは無理なのでしなくていいです。書いている言葉をただ忠実に追うだけで充分です。必要なことは問題文と選択肢から気づくことができます。

3.問題を解く

さあいよいよ問題か。

問1:漢字

ここの説明は不要でしょう。次に行きます。

問2『傍線部A「翻訳家とはその意味では楽天家なのだ」とあるがどういうことか。最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』

傍線部Aはどこやろう?

傍線部の文は「その意味では」のところが指示語が入っていてよく分からんな。傍線部の少し前の文章を見てみないと。

傍線部の直前:『…もちろん、心の中のどこかで奇跡を信じているような楽天家でなければ、奇跡を目指すことなどできないだろう。』←(a)

なるほど、翻訳家は何かの「奇跡」を信じているから、筆者は楽天家と言っているのか。ここで言う「奇跡」は確か少し前に説明があったはず。

(a)の少し前:『まったく違った文化的背景の中で、まったく違った言語によって書かれた文化作品を、別の言語に訳して、それがまがりなりにも理解されるということじたい、よく考えてみると、なにか奇跡のようなことではないのか、と。』

これが筆者の言っている「奇跡」やな。

これを踏まえて選択肢を見ます。

④がしっくりくる。

④:言語や文化的背景がどれほど異なる文化作品でも、読者に何とか理解される翻訳が可能だと信じているということ。

これに決まりやな。

他の選択肢は傍線部とその前後の内容と関係ないから間違い。

問3『傍線部B「翻訳というよりは、これはむしろ翻訳を回避する技術なのかもしれない。」とあるが、筆者がそのように考える理由として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』

問題文にある傍線部Bを探そう。

傍線部だけ読んでも「これはむしろ」のところの「これ」のせいでよく分からんな。少し前を見よう。

傍線部の少し前:『本当は言わないことをそれらしく言い換えなければならないのだから、翻訳家はつらい。ともかく、そのように言い換えが上手に行われている訳を世間は「こなれている」として高く評価するのだが、厳密に言ってこれは翻訳なのだろうか』→傍線部に続く

つまり「これ」とは、「ある言語の表現が訳したい言語にないときに言い換えをする技術」のことか。

ということを踏まえて選択肢を見ると…

①は「日本語のあいまいさを利用して意味をはっきり確定せずに訳すのがのぞましい。」というのがひっかかる。

日本語あいまいさを利用することが翻訳を回避する技術なのではない。筆者は日本語のあいまいさを損なわないように言い換えをして翻訳を回避すると言ってる。

②は明らかに間違っている個所はないので一旦判断を保留しよう。

③はダメ。「直訳に注を付す方法」は「翻訳を回避する技術(=言い換え)」とは関係ない。

④は「不自然な表現だとしてもそのまま直訳的に翻訳しておくことで、それが翻訳不可能であることを伝える効果を生む」という点が違うので間違い。そんな話じゃない。

⑤は「文学作品の名訳や先輩翻訳者の成功例など」というのが全く関係ないので間違い。

というわけでしっくり来たわけではないけど、②を解答としよう。

問4『傍線部C「正しいか、正しくないか、ということは、厳密に言えば、そもそも正確な翻訳とは何かという言語哲学の問題に行き着く」とあるが、ここから翻訳について筆者のどのような考え方がうかがえるか。その説明として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』

まず傍線部Cを確認しよう。

これだけじゃあよく分からんから傍線部の少し前を読むもう。直前の内容がすごく関係ありそうだし。

14段落:『「僕はあの娘にぞっこんなんだ」と「私は彼女を深く愛しているのである。」では、全然違う。話し言葉として圧倒的に自然なのは前者であって(ただし「ぞっこん」などという言い方じたい、ちょっと古くさいが)、実際の会話で後者のような言い方をする人は日本人ではまずいないだろう。しかし、それでは後者が間違いかと言うと、もちろんそう決めつけるわけにもいかない。ある意味では後者の方が原文の構造に忠実なだけに正しいとさえ言えるかも知れないのだから。』→傍線部に続く

傍線部の「正しいか、正しくないか、」というのはこの二つの訳(くだけた訳VS厳密な訳)についての話か。筆者はどちらがいいとも言ってないみたいやな。

あと傍線部の一文を最後まで読んでおこう。何か書かれてるかも。

『…のであり、普通の読者はもちろん言語哲学について考えるために、翻訳小説を読むわけではない。多少不正確であっても、自然であればその方がいい、というのが一般的な受け止め方ではないか。』

ふーん、カジュアルな訳に一定の理解を示してるみたいやな。その後も読んでみよう。

『原文に英語として非標準的な、要するに変な表現が出てくれば、当然、同じくらい変な日本語に訳するのが「正確」な翻訳だということになるのだろう』

これは厳密な訳がいい場合か。結局筆者はどっちがいいとも言ってないようだ。

よし選択肢を見ていこう。

①の前半はいいけど、後半で『このような翻訳家が理想とする厳密な翻訳と』があるからダメ。筆者は翻訳家としての理想の訳は何かについて、明確に答えてない。

②は特に変な箇所はない。判断保留やな。△をつけておこう。

③は最初から違う。関係ない話をしてるからダメやな。

④も本文と違う内容な気がするな。『時代を超えて通用する表現を目指すべき』とか書いてあったっけ?

⑤は最後に『正確であるとはどういうことかは学問的に決定していくべき』というのが変やな。そんな話は本文になかった。

問5『次に示すのは、本文を読んだ後に、五人の生徒が翻訳の仕事について話し合っている場面である。本文の趣旨と異なる発言を、次の①~⑤のうちから一つ選べ。』

これは本文全体にかかわる内容なので選択肢から見ます。

①は特に気になる部分はないなぁ。

②はどうやろう。最後の『時代や文化の違いをなるべく意識させずに読者に理解させることが翻訳の仕事の基本何だろうね』が引っかかるな~。

こんなん筆者言ってたかな~?とりあえず判断は保留にして△をつけておこう。

③は『翻訳家としての経験を積んだ今ではなぜそんなに感心したのかと思っている。』っていう箇所が気になるな~。別に間違っているわけではないけど…

④⑤は大丈夫そう。特に変なところはない。

これはとりあえず②を解答にしておいて、時間が余れば見直しをしよう。

問6(ⅰ)『この文章に関する説明として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。』

①はその通りやな。

②もその通り。

③も問題ない。ということは④が答えなんだろうけど、一応確認はしよう。

④は『当時を懐かしむ感情』というのが違うな。

12段落を探すと、『…二十年後の自分が翻訳にたずさわり、そういった表現をいかに自然な日本をに変えるかで四苦八苦することになるだろうと聞かされたら、あの時の少年はいったいどんなことをかんがえただろうか。』とある。

ここに懐かしさはない。よし。④が答えやな。

問6(ⅱ)『この文章は、空白行によって四つの部分に分けられている。構成に関する説明として最も適当なものを、つぎの①~④のうちから一つ選べ。』

①は段落1~4についてか。この選択肢は最後の『支持する立場を一方に確定させている。』というのが違うな。

②は大丈夫そう。

③は『筆者が現在の職業に就くことになったきっかけを紹介し、論を補強している。』というのが違うな。そんなこと全く筆者は言ってない。

④は『筆者の考える正しさを示しながらも』というところが違うな。翻訳の正しさについて筆者は明確な答えを持ってなかったはずやからな~。

ということは②が答えか。

結果

評論に関しては結果、全問正解でした。

見てもらうと分かると思うのですが、僕の解き方は基本的に間違い探しです。

選択肢の内容が、傍線部とそれにかかわる部分と合ってるかどうかを見比べて答えています。

もちろん選択肢を見る前に、ぼや~っとした解答像はあることは多いのですが、無理して解答をイメージしようとはしていません。

選択肢を順番に見て、一番ましそうな選択肢を選んでいます。

この記事がセンターの国語で悩む高校生の参考になればうれしいです。

最後に古典について

センター試験の古典は読めたら解けます。現代文に比べて問題そのものは全然難しくありません。

古文では単語・助動詞・敬語の三本柱をしっかりと身につけましょう。教材は学校で使っているもので充分です。

漢文は返り点の読み方と重要な句形をマスターしましょう。

上の二つができればセンターの古典は満点を取ることが可能です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました