国語力を決める要因の一つは幼児期?

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数学が苦手だったから理系を諦めた人がいるように、国語が苦手だったから文系を諦めた人もいるでしょう。

では国語が得意になる秘訣は何か、苦手になる原因が何かって思ったことはありませんか?ぼくはずっとそのことに興味を持ってきました。

先日ふとしたことがきっかけで、国語力に関係する要因について少し調べてみました。そうして分かったことを今回は共有したいと思います。

1.小学生のときに読解力の差がついてしまうのは学校で必要なことを教わらないから!?

小学生の時に「読解力」に決定的な差が生じる理由|東洋経済オンラインという記事が、調べ始めて最初に見つけた記事でした。

記事の要旨をまとめると、

①読解のキーポイントは「語彙力」「機能語(※)を扱う力」である
※機能語というのは、「が」「は」「へ」「ならば」といった言葉のことです。

語彙力は環境によって決まる(機能語を扱う力がどのように身につくかは触れられていませんでした)

③学校ではそれらを扱わないので、できない子はできないまま

という3点になります。

つまり、読解に大事なことは学校では教わらないので、学校に入るまでにその力がついている子は国語が得意になり、逆なら苦手になるということが記事では指摘されています。

「読解力」と「機能語を扱う力」が読解するうえで大事だということはだれも異論はないと思います。話題になった新川紀子氏の著書 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(↓)でも重要さが言われているようですからね。(参考:大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く|Yahoo!ニュース

だから、①については明らかだとして、②を支持する証拠を探してみました。

そこで見つかったのが学力格差は幼児期から始まるのか?という記事で、この記事では日中韓を含む5か国で行われた研究が紹介されていました。

詳しい内容は省略しますが、その研究では幼児期の語彙力と小学校での国語力との相関が確かに示されいます。

②のところで「機能語を扱う力がどのように身につくのかは触れられていませんでした」と書きましたが、この点はぼくもまだよく分かりません。要調査です。

ただ、個人的には語彙力が成長すると同時に機能語の扱いも習熟していくのではないかと思っています。

2.幼児期の語彙力はどのように育つのか?

小学校での国語の成績に幼児期の語彙力が関係しているとなると、幼児期の語彙力がどのように育つのかが問題になります。

それを調べてみたところ、幼児期に語彙力には次の2つの要因が関係しているようだと分かりました。

a. 幼児に向けられている言葉の多さ

b.
しつけのやり方

では、それぞれについて説明させてください。

a. 幼児に向けられている言葉の多さ

いくつかの研究によると、小さな子が覚える言葉は自分に話しかけられた言葉であるそうです。つまり、よく話しかけられる子はたくさんの言葉を覚え、余り話しかけられない子はあまり言葉を覚えないということです。

この研究結果は直感にも一致しませんか?

この際に小さな子に話しかけるのは親でも年上の兄弟でも家族でない人でもいいようです。

ただし、幼児にとってどれだけ身近な人でも、幼児に向けられたものでなければ幼児の語彙力には関係ないようです。

少し違う話かもしれませんが、習い事をしている子どもの方が語彙力が多いという研究結果もあります。

この結果も「子どもに向けて話しかけられる機会が増えるから」という見方ができるかもしれないと研究では推測されていました。

b. しつけのやり方

また、研究によればしつけのやり方も幼児の語彙力の成長に関係があるようです。

「~しなさい」「~はしてはダメ」という様に、子どもに何かを強制するしつけでは学びが進みにくいのに対して、「~してみる」と言ったり子どもの自主的な行動を見守るしつけの方法では成果が上がりやすいとか。

小さな子を対象とした語彙力テストにその関係が表れるそうです。

強制される環境では、子どもは委縮してしまって語彙力が伸びにくくなるんですね。

3.まとめ

ここまでで見てきたことを一旦まとめましょう。

①子どもが小さいころにどれだけ話しかけるか、そしてどんなふうにしつけをするのかが幼児期の語彙力に大きく影響

②幼児期の語彙力が小学生になったときの国語力に関係

③国語は成績が伸びにくい傾向にあり、小学生のころに国語ができたかどうかがそのまま高校生になったときのも表れる場合が多い

この内容が正しいとすると、国語力をつけさせてあげるには、子どもが小さいころによく話しかけ、そして色々なことを自主的にさせるようにするといいということになります。

そうすると小学校に入るまでに比較的たくさんの言葉を覚えることができる可能性が高くなり、ひいては後々の国語力をつける土台ができるということですね。

ぼくが目を通すことのできた研究によれば、以上が国語力を育てる要因だということでした。

※『小学生の時に「読解力」に決定的な差が生じる理由|東洋経済オンライン』の内容についての補足です。

この記事の内容のうち、正確でない内容が一部あります。それは「 『3歳に達するまでに、高学歴家庭と貧困家庭で育った子どもが日常的に聞く語数の差は延べ3000語に達する』との調査結果もあるのだとか。 」という部分です。

まず「 高学歴家庭と貧困家庭で育った子どもが日常的に聞く語数の差は延べ3000語に達する 」というのは3000万語の間違いでしょう。これは1992年に発表された研究結果の引用と思われます。

さらに言うと、3000万語という数字自体も最近の研究では見直されてきており、実際は400万語程度だというのが正しいとされているそうです。

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