【大学入試】共通テストのリスニングが聞き取れない3つの原因&対策!

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今年はセンター試験から新しい「共通テスト」へ移行する最初の年です。

「国語はどう変わる?」「数学は?」
などと騒がれる中で、リスニングがどのようになるかも気になるところ。

コミュニケーションに十分に使えるようになることを目指した形に変わると言われています。

でも、それって具体的にどういう変化なの?

そんなふうな疑問もあることでしょう。

そんなみなさんに対して情報を提供するため、京大生のぼくが共通テストの試行調査(プレテスト)を受けてみました。

そこから以下のこと(↓)をぼくなりに分析していきます。

1.難易度
2.聞きとれない場合の原因
対策

では、それぞれのポイントについて具体的に見ていきましょう。

(この記事では、読者のみなさんが共通テストの試行調査問題を一度は聞いているという前提で進めます)

難易度

概観すると、難易度は妥当なところだと思いました。

以下では、

・発音
・問題構成

という2つのポイントに分けて、より詳細に難易度を見ていこうと思います。

発音

TOEICやTOEFLと比べると、かなり親切設計です。
ネイティブの自然な話し方と比べても、とても聞き取りやすくなっています。

音声変化はそれほど多くないので、単語の正しい発音を暗記している人であれば、聞き取りに困ることは少ないはず

ただ、全く音声変化がないというわけでもないようですが………。
(高校生なら知らない人も多いでしょうが、実際の英語はスペル通りに発音されません。「音声変化」という現象があります。後で説明します。)

力のある受験生でも懸念することがあるとすると、音声の全てがアメリカ英語ではないことでしょうか。

これに関して、大学入試センターは以下のように述べています。

リスニングの読み上げ音声については、問題作成方針に示すとおり、多様な話者による現代の標準的な英語を使用する。
※試行調査(プレテスト)においてもアメリカ英語、イギリス英語及び日本語母語話者による英語の音声で出題

大学入試センター 大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び大学入学共通テスト問題作成方針

こうした問題設定によって、

・英語が世界で使われる言語であること
・英語がバラエティに富んだ言語であること

を受験生に認識してもらおうという意図だとか。

日本語なまりの英語は逆に聞き取りやすいでしょうけど、イギリス英語に戸惑う人は多いかも知れません。
ぼくが高校生のとき、このような形でイギリス英語に遭遇すると、ちょっとしたパニックになったのではないかな?と心配になるくらいです。

ただ、イギリス英語についても親切設計になっているので、いくつかのポイントを抑えておけば大きな問題にはならないでしょう。

問題構成

問題構成的にはやや難しいかも知れません
(以前のセンター試験と比較して、という意味です。)

特に気になったのは、以下の2点です。

リスニング音声が1回しか流れない箇所があること
・情報量が多い問題があること

大問数が増えたことも形式的には大きな変化ですが、内容的にはあまり影響はなさそうでした。

リスニング音声が1回しか流れない箇所がある

問題の読み上げ回数が1回である問題が多いのは受験生にとって非常に苦しいことでしょう。

十分なリスニング力を身につけている人なら、それくらいの変化は気にならないと思います。でも、そのレベルに高校生の間に到達するのは簡単ではありません

発音が一番図難しいのは、一回しか音声が流れない問1です。

ここは比較的ナチュラルな発音に近いです。

これに苦しむ人はあなただけではないはずなので、安心して良いと思います。
(決して気を抜いていいというわけではありませんが。)

情報量が多い問題があること

第4問以降の問題は、

・話される情報量
・問われる情報量

がともに多く、少しでも集中力を切らしてしまうと聞き逃す恐れがあります。
どこか1箇所の発音が聞き取れず、それが気になって続きの音声が頭に入ってこなくなっても終わりです。

発音自体は大問が後になって来るにしたがって簡単になっていますが、情報量が多いことが難しくなる要因です。

正直言って、ここはぼくも初見ではかなり苦しいです。

ここが共通テスト・リスニングの難しいポイントの1つになっています。

聞き取れない原因と対策

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では、聞き取れない場合の原因と対策に話を移しましょう。

ぼくが思う聞き取れない原因は以下の3ポイントです。

  1. そもそも単語の発音を覚えていない
  2. 基本的な音声変化に対応できていない
  3. イギリス英語に対応できていない

この3ポイントのそれぞれについて、以下で解説していきます。
それから、それぞれについての対策も解説します。

そもそも単語の発音を覚えていない

そもそも単語の発音を覚えていないこと。

これはリスニングにおいて、正直言って致命的です。

みなさんは次のようなことに心当たりはありませんか?

・単語を覚えるときはカタカナ発音で覚えている
・外人みたいな発音で覚えるのは恥ずかしいと思っている

当てはまった人。
ダメですよ!
それを直さないことには、何をどうあがいても失敗にしかなりません。

間違った発音で覚えてしまうというのは、例えるなら、質の悪い似顔絵を頼りに人探しをするようなモノです。正確な顔写真を持って人探しをしている人に勝てますか?

勝てないですよね。

そういうことです。

しかし逆に、このポイントを押さえたら、共通テストのリスニングはほぼほぼ

具体的に単語の発音を覚えるにはどうすればよいか?

その答えは単純です。
単語帳で覚えるとき、発音を意識した暗記をすればよいのです。

つまり、

単語帳に付いている音声を聞いて発音を確認
自分でも口を動かして真似してみる

という作業を地道に繰り返していけばよいのです。
自分一人の力で正しい発音ができるようになるまで繰り返します。

これで「単語の発音を覚えていない問題」は解決します。
時間がかかることは理解しておいて下さい。

使う単語帳は、あなたの持っているもので構いません。

もし、単語帳を持っていないなら、絶対に買ったほうが良いです。

自分で単語カードを作ったりしても覚えられますが、その作業は非効率。
覚えるべき単語をコンパクトにまとめてくれている本があるのだから、利用して勉強を効率化させるべきです。

ちなみにぼくがオススメしているのは、以下の3つの単語帳です。

良い点
・見た目も内容も洗練されていて、とにかくカッコいい単語帳。
・一つ一つの単語に著者の関先生のコメントがあって、暗記を助けてくれる
・値段とのバランスも取れている
イマイチな点
・ちょっと分厚いから、携帯性は微妙かな?

良い点
・どこにも穴がない単語帳。
・大学入試に必須の単語がコンパクトに1冊にまとまっている。
 携帯性は最高!
・コスパも最高!
イマイチな点
・最難関校レベルの単語のカバーは不十分かも。
・レイアウトがイマイチと言う人もいる。
 (ぼくは気にならないが。)

良い点
・「発音」と「勉強のやり方」へのケアが、群を抜いて丁寧。
・レイアウトの統一性へのこだわりも抜群。
イマイチな点
・比較的高い。

より詳しく単語帳の評価をしているページもあります。
気になる方はそちらも見てみて下さい。

基本的な音声変化に対応できていない

「単語の発音は正確に覚えるようにしてきたはずなのに、リスニングになると聞き取れない」

そうなってしまう原因の1つは、基本的な発音変化に対応できていないことです。
(先ほど、「後で説明します」と言った事項です。)

発音変化にはいくつかのパターンがあります。

1.先の単語と後の単語がくっつく
2.発音しにくい音が脱落する

3.発音しにくい音が別の音に変化する

主なパターンは上の2つです。
これらが理解できていると、共通テストのリスニングはかなり聞き取りやすくなるはず。

先の単語と後の単語がくっつく

1の例を挙げましょう。

“Well, find it!” 「えっと、見つけるように!」

これの発音は、”Well, faindit(ウェル, ファインディット)” といった感じになります。
find と it がくっついて、faindit という1つの単語であるかのように発音されるのです。

“What if” も what と if がくっついて、1つの単語であるかのように発音されます。

試行調査では、”Well, it wasn’t as good as I expected”というセリフで音がくっついていました。結果として、”Well, it wasn’t as goodasI expected”と聞こえます。good + as + I になっているということです。(平成30年試行調査 第3問 Q4)

発音しにくい音が脱落する

それから、2の例を見てみましょう。

“Let me in, it’s cold out here” 「中に入れて。外は寒いんだ」

この場合、”Lemme in, it’s couldaut (h)ere(レッミ イン, イッツ コウルダウトイア)”のように発音されます。

ここでは複数の変化が起こっています。

・Let me では、t が発音しにくいので、tが消えた
 (パターン2の例)
・cold out では、cold と out がくっつく
 (パターン1の例)
・here では、h の音がほとんど消えたように聞こえる
 (パターン2の例)

特に t と h の音は脱落してしまうことが多いので、注意が必要です。

自分で発音するときも、t や h を脱落させてみると練習になります。

例えば、

・important を impor(t を発音する代わりに息を止める)nt と発音してみる
・call him, told her などを callim, tolder と発音してみる

など。
(him, her, his, hers などの代名詞を発音するとき、先頭の h を発音することはほとんどありません。)

試行調査では、”Right now, she’s too busy to go to the lake and fish”というところでこのパターンの音声変化が見られます。”and”がほぼほぼ”n”になってしまっています。そのため、”~ the lake n fish”というふうに聞こえます。(平成30年試行調査 第1問B Q2)

発音しにくい音が別の音に変わる

最後に3つ目のパターンの例を少し。

“What are you doing?”

これは、”Wadaya doin(g) (ワダヤドゥーイン)” という感じに発音されます。

ここで起こっている変化は、

・what の t が d に変わる
 (パターン3の例)
・t → d に変わったところが後ろの are とくっついて、wada という発音になる
 (パターン1の例:t と d、p と b のような似た音はくっつく傾向にある)
・you は早く発音するときに ya に変わる

というモノです。

  • t → d(, l, n, 無音)
  • the → da
  • I’ll → ol

このあたりは知っておくと得をします。

試行調査では、”He got a phone call from Joe as soon as he arrived home from the liarary”というところで、”got”の t が l っぽい発音に変わっていました。音がくっつく効果も合わせて、結果としては、”~ gala phone call ~”のように聞こえています。(平成30年試行調査 第1問B Q1)

発音練習には実際に音を聞いてみるのが効果的ですから、YouTube も紹介しておきます。

このチャンネルはサマー先生という方のモノで、発音変化を丁寧に解説する動画をたくさん出してくださっています。
非常にオススメです。

本で勉強するほうが慣れているという人には、以下の本を紹介します。

ぼくが初めてリスニングを勉強するために買った本で、自信を持ってオススメできます。

イギリス英語に対応できていない

「なぜかこの男の人の話している英語だけ飛び抜けて聞き取りづらい」

そんなふうに思ったとき、原因はイギリス英語かも知れません。

日本の高校生が普段勉強する英語はアメリカ英語です。
イギリス英語の発音には聞き慣れていないはずです。

アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いを説明しろ、と言われても、未熟なぼくでは満足な説明ができるかどうかは不安があります。

ただ、一応個人的に意識していることはあります。

それは、
「イギリス英語は頻繁に音を飲み込む」
ということです。

t がでてきたら、アメリカ英語は d に変化させてしまいますが、イギリス英語は音を脱落させてしまいます

先ほど軽く触れた「息を止めて t を発音しない」という手法です。
これがぼくには音を飲み込んでいるように聞こえます。

この点に注意をすれば、徐々にイギリス英語に慣れていくと思います。

実際に t を発音する代わりに息を飲み込むようにしてみるのも良い練習になります。
英単語を覚えるときに取り組むことができる練習です。

正確さを追求するなら、イギリス英語に関して他にも伝えておくべきポイントはあります。
ですが、一気に沢山伝えてもみなさんのキャパオーバーになるのでやめておきます。

あとがき

以上が 【大学入試】共通テストのリスニングはこれをやれば聞き取れるの内容でした。

最後にポイントをまとめておきます。

・共通テスト・リスニングの難易度はそこそこ
聞きとれないなら以下のような原因が考えられる
 →単語の発音を正しく覚えていない
 →基本的な発音変化に対応できていない
 →イギリス英語に対応できるていない

聞き取れない原因に対する対応は、

・単語の発音:単語帳を使うときにはネイティブ音声を利用
       自分でも発音する

・発音変化:音の連結・脱落・変化に慣れる
・イギリス英語:自分でも音を飲み込んで、イギリス風に発音してみる

が良いと思います。

それから、共通テストの形式に慣れるための練習をやっておくことも、もちろん必須です。

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