『小説家になろう』での実力派作品の発掘記録

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『小説家になろう』という小説投稿サイトがあります。ご存じの方もいるでしょうか?

そこでは、投稿は誰でもできて、投稿された作品は誰でも読むことができます。

サイトの開設が競合サイトと比べて早かったからかどうかよく分かりませんが、ネット上での小説サイトとしては日本一の規模だろうと思います。

『小説家になろう』の話になると必ず聞かれるのが、『なろう系』という用語

これは『小説家になろう』の投稿作品を批判する文脈でよく使われ、非現実的設定・ご都合主義・鈍感な主人公のような要素を持っている小説を指すことが多いと思われます

ぼく自身、『小説家になろう』を利用して楽しんでいる1ユーザーでして、その立場から言っても『なろう系』の言葉をともなう批判は一理あると認めざるを得ません。

だって、その通りだから。

意味分かんない設定の小説は多いし、ありえない展開が洪水レベルで溢れているし、ときどき人間としての基本的機能に致命的な欠陥を示す主人公は珍しくありません。

そうした小説が溢れている理由についても考察してみたい気持ちがありますが、今回は避けておこうと思います。脱線が長くなりそうなので。

とにかく、そういった小説が多い『小説家になろう』ですが、その状況に不満を覚えている人も自分を含め、なろうのユーザーには一定数いると思います。

探してみれば優れた作品もあるのが『なろう』です
(まぁもちろん「優れた作品」というのは、ぼくの主観であって、「ただのぼくの好み」なのかもしれませんが。)

そこでですね、ぼくがこれまでに読んできた作品の中で「これは!」と唸った作品をまとめてみようと思い立ったわけです。

埋もれた良作を探すことを「スコップ」と言ったりするようですが、その「スコップ」の作業に役立てばいいなと。

前置きが長くなりました。本題の作品紹介に移りましょう。

唸りレベルMAXの作品たち

このセクションでまとめた作品は、凄いです。どれも凄いです。

もうちょっと語彙力のある説明にすると、世界観の作り込みが丁寧であるとか、展開が無理ないけれども同時に大胆であるとか、読者を登場人物に共感させる描写であるとか、色々書くことができます。

しかし、そんな説明よりもただ一言「凄い」と言う方が、これらの作品の質の高さを損なわないようにも思えるのです

特に詳しく解説はしません。試しに1話でも読んでみるのが1番端的で効率的だろうと思うので。

Re:ゼロから始める異世界生活

累計でのランキングの最上位の一角に輝く作品。文句なしに凄い。特に心理描写には鬼気迫るものがあり、自分の気持と主人公の気持ちが同化してしまうのではないかと思うほど

それでいて、楽に読み進められるコミカルな文体、口調。とにかく凄い。

ストーリーとしては、なぜか異世界に召喚され、「何度でも死んだら過去に戻ってやり直す」という能力を得た主人公が逞しく行きてくという感じ。

分量はかなり多め。

(小説家になろうへのリンク:Re:ゼロから始める異世界生活




詐欺師的異世界生活~詐欺の技術で世界一の商人を目指します~

詐欺師の主人公が異世界に流され、そこで商人として一から積み上げていく物語。

主人公が現代日本で詐欺師として荒んだ生活を送っていたという特殊な背景を無理のない描写にまとめ、そこから異世界で立ち直っていくストーリーには感動モノです。

分量は多め。

(小説家になろうへのリンク:詐欺師的異世界生活~詐欺の技術で世界一の商人を目指します~




エロ漫画家でも、かわいい娘の笑顔が見たい!

この作品は上で紹介した2つとは違って、現代が舞台です。当然のことですが、魔法も超能力もありません。

タイトルで敬遠することなかれ。釣りタイトルのような軽いタイトルで包まれた中身は30話ながら濃密です

タイトルのエロ漫画家とは、売れない30代のエロ漫画家である主人公。彼はある人物と出会うことで売れっ子作家へと成長していきます。

ぼくはかなり涙もろいタイプなのですが、それを考えてもこの作品の感動を呼ぶ力は半端じゃないです。2話に一回くらいは泣かされました

一度諦めかけた夢を再び抱き、そのために着実に進んでいく登場人物が魅力的!

(小説家になろうへのリンク:エロ漫画家でも、かわいい娘の笑顔が見たい!




神様の定食屋

舞台は現代日本だけども、神様の存在が物語に関わってくるという少々変わった設定の物語です。

サラリーマンだった主人公が両親の死をきっかけに、両親の店である定食屋『てしおや』を継ぐのです。

料理が全くできな主人公は、近くの神社で「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼします。すると、なんと本当に神様が現れて、魂を憑依させられてまう。神様の要望は、主人公に憑依した霊の望みを叶えて成仏させること―――――料理を通して。

これも感動モノのストーリーで2話に1回のペースで泣かされました。ぼくのことを泣きすぎだと思う人は、ぜひ読んでから考えてみてほしいです。

(小説家になろうへのリンク:神様の定食屋




確かな質の高さに唸った作品

このセクションで紹介するのは、上のセクションで挙げた作品には及ばないまでも、確かな質の高さに唸らざるを得なかった作品たちです。

一応セクションを分けましたが、その基準はぼくの主観であって、他の人が評価るれば違った分け方になるのは当然です。

その点、ご了承下さい。

説明は上のセクションよりさらに簡潔に行きます。


異世界コンサル株式会社(旧題:冒険者パーティーの経営を支援します!!)

この作品はぼくが今1番更新を楽しみにしている作品とも言えるものです。

舞台は異世界。普通の社会人だった主人公が異世界に転移して、靴作りから始めたビジネスで街を変えていく物語。

「ビジネス書」の区分で書籍化されているらしいのですが、それも納得の内容です―――――学生が何を言うのかというもっともな指摘はあろうかと思いますし、自分でも説得力がないとは思いますが、内容の充実度は確かです。

(小説家になろうへのリンク:異世界コンサル株式会社(旧題:冒険者パーティーの経営を支援します!!)




淡海乃海 水面が揺れる時

これは歴史物です。現代日本で生きていた主人公が、戦国時代の弱小大名の家に転生するというふうに設定。

『小説家になろう』では、個人的に歴史物としては1番お気に入りです。恐らく作者さんは、この小説のためにかなり調べ物をしているのでしょう。中々、いやかなり丁寧に作り込まれています。

ただ、ストーリーの面白さに描写力が負けている印象はあるかも………

(小説家になろうへのリンク:淡海乃海 水面が揺れる時




失格から始める成り上がり魔導師道!~呪文開発ときどき戦記~

こちらの作品の舞台は異世界。

現代日本で暮らしていたある男の記憶が主人公に流れてきて、主人公はそれを利用しながら逞しく生きていく―――――そんなストーリーです。

魔法といったファンタジックな要素もありつつ、科学に通じるような要素もありつつと言った感じで、どちらも美味しく頂けます!

(小説家になろうへのリンク:失格から始める成り上がり魔導師道!~呪文開発ときどき戦記~




悠久なる君へ~3300年の記憶~

物語の舞台は古代エジプト。ツタンカーメン王の時代です。

エジプトの大学で医学を勉強する主人公は、ある日、古代エジプト王家の遺跡を訪れます。そこで謎の声が聞こえ、それに誘われるようにして古代へタイムスリップ。

素人目ではありますが、この物語の作者さんは古代エジプトの歴史にかなり明るい方なのだろうと思えます。生半可なモノじゃありません。かなり手の込んだ作り込み様です。

ぼくは大学入試のために世界史を勉強していて、かなり得意科目としていましたが、その程度の知識では作者さんの知識には全く敵いません。

ストーリーの終わり方については―――――いや、ここで言うのは無粋ですね。興味がある方は読んでみて下さい。

(小説家になろうへのリンク:悠久なる君へ~3300年の記憶~




あとがき

作品の紹介については、「簡潔に」と書いていたにもかかわらず、くどくどと説明してしまいました。

その点については、作品への思いが溢れてしまったものとして、広い心で受け入れてやって下さい。

さて、『小説家になろう』ではライトで軽快なスタイルが人気を集める傾向にありますが、中には重厚な物語もたくさんあります。

『なろう系』とひとくくりにしてしまうのはとても惜しいことだと思うのです。

ここで書いたことが、読者さんの素敵な『なろうライフ』の役に立てば良いなぁと思うところです。

今後「これは!」と唸るような作品に出会いましたら、その都度更新するつもりです。

トップ画像はBackground vector created by rawpixel.com – www.freepik.comより

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